文明の起源
人類が作った最初のアート作品は、約34,000年前のものが発見されています。その素材は、まだ謎に包まれる部分が大きく残る、マンモスの象牙です。
非常に高い象牙彫刻の技術をもって、肉食動物や馬などが彫られていた形跡が残っています。もちろんそれだけでなく、宝石や道具として利用されることも多々ありました。
大きくカーブを描いた牙は約4mもの長さになり、重さは約150kg。私たちの祖先がマンモスを見つけた際にはさぞ驚いたことでしょう―人類が洞窟に描いたり像を作るなどしてマンモスについて伝えられ、人類の進化とともに時代の流れの中で欠かせない存在でした。
古代ギリシアにおいて不朽の名声を得ていた彫刻家、ペイディアスの作品にも象牙が使われていました。木でできた女神像は金と象牙が張られ、その後時代を追うごとに、象牙の加工はさらに追求されていきます。
象牙彫刻のアート
マンモスの象牙は、通常の象牙とは大きく異なります。組織の密度が20~25%高く、目利きはその模様からひと目で見分けることができます。
独特の表情を持つこの素材は、千年もの間眠り続けた間に吸収した湿気を、3年から5年にわたってゆっくりと、慎重に乾かす事を必要とします。この行程を経てのみ行うことが可能な加工には特殊な技巧を要し、現在、象牙彫刻師団体のグランド・マイスターであるユルゲン・ショット氏以外にこの作業を完璧に成し遂げる職人は存在しません。
グランドマイスターとしてショット氏は、ハイデルベルグ近郊のオデンワルド地区で200年以上に渡り素晴らしい芸術作品が創られ続けてきた歴史に精通しています。
これ以上ない品質の高さ
念入りな加工と表情豊かな自然素材のコンビネーションによって、ペン・オブ・ザ・イヤー2006が唯一無二の存在になります。18金バイカラーニブは手作業で調整されています。しっかりとした挟みやすいクリップ。プラチナコーティングのエンドキャップはピストン構造のツイストノブを保護する造りとなっています。はめこまれた象牙の内側には、マイスターのイニシャルが刻まれています。
2,000本世界限定生産